日本語では書票、または蔵書票と呼ばれる、
本の見返し部分に貼って、その本の持ち主を明らかにする小さな紙片。
ラテン語の、ExLibris(イクスリブリス)という「だれそれの蔵書から」という意味を、そのまま国際的な呼び名としていて、
英語ではbookplateというそうです。
日本を含めた極東アジアは、蔵書印という印鑑を本に押してきていますが、
印鑑がない西洋では、この書票を貼ることで、貴重である本の盗難や紛失を防いだのです。
“ExLibris”と、持ち主の名前を入れるほか、
MOTTO(モットー=座右の銘)を入れたり、
盗難を防ぐために、
『この本を持ち出すものには災がある!』
などと恐ろしい言葉を入れたり、工夫がなされます。
特筆すべきは、木版画やエッチングなどで作られる小紙片に、
美しい、もしくは面白い絵画が配されることです。
本来は、持ち主が版画家に依頼して作成してもらうもので
持ち主と造り主以外は所持することがないはずですが、
絵画作品としても、世界ではとても人気が高いです。
そのため『紙の宝石』とも呼ばれます。
自分の名の印鑑を他の人が持っているのは気持ちが悪いのと同様に、
先程も書きましたが本来は書票も持ち主&造り主のものですので、
他の方のものを所望する場合は、基本的に、
売買という形式はとらず、
【等価交換】という方法で行われます。
書票は書票を渡すことで手に入れることができるのです。
これは国際的なルールです。
このように少し入り口をお話してみただけですが、
とっても奥の深いものだということがおわかりいただけたかと。。
で、長くなりましたが、
自分の書票と
友人のNaokoの書票をこのたび作ってみました。
蔵書票においてはまだまだ初心者ですが、
勉強しながらぼちぼち作って参ります^^
“festina lente” (ゆっくりと急げ )
“ein prosit!” (乾杯!)